予防医学の重要性訴求 日本綜合医学会60周年式典(2014.11.20)
日本綜合医学会は3日、東京のアルカディア市ヶ谷において創立60周年記念式典を開催、学会員や食養学院生、医療関係者など100名超が参集した。
冒頭挨拶した杉山親嗣理事長は、自立型の日本を確立するために病気を無くす必要があるとし、「我々の力で家庭の幸せを考えた健康をつくる」ための予防医学の重要性を提示した。次いで渡邊昌会長は、「生きがいとは何か、心からの満足と考えている」とし地域医療の充実を訴え、今年度中に国際医療大学の創設を計画していることを報告した。
当日は同学会発展に寄与した貢献事業者や永年継続法人事業所、永年勤続役員などに対し感謝状を授与したほか、記念講演が行われた。
「農と医の連携による健体康心を求めて」と題し講演した北里大学名誉教授の陽(あかり)捷行氏は、「環境の劣化が人の健康にも関わり、環境を通じた健康を考えるべき」とし、土壌の改良に始まる代替農業と医療などとの関連性を説き、食の安全が予防医学に通じると力説した。
【写真は100名庁が集まった創立60周年記念式典会場と、杉山親嗣理事長(右)。東京・千代田区】