PSの機能性表示対応4社で 認知機能やストレス(2014.11.20)
ホスファチジルセリン(PS)の認知機能改善、抗ストレス効果を機能性表示へ―。PSの原料メーカー及び取扱業者4社が、来春にも消費者庁が制度創設を目指している、食品の機能性表示(機能性表示食品)制度の活用に向け、PSの機能性に関するヒトデータの検索や製品規格化を検討していることが分かった。
7日開催の第13回ホスファチジルセリン研究会(健康・長寿研究談話会主催)で、4社の一つで原料メーカーの日油㈱の大久保剛氏が緊急提案と題して講演したもの。同氏は制度の具体的中身を示すガイドラインが公表され次第、改めて検討するとも語り、現状は提案段階であると強調した。
同氏が行ったのはシステマティックレビューに向けた文献検索で、具体的にはパブメドを使ってPSの論文を検索。結果、1万4183件(10月17現在)ヒットしたが、ここからヘルシーボランティア(健康被験者)、ヘルシーアダルト(健康な成人)など健康人の被験者に限定したところ、200件弱にとどまり、健康人を対象の論文数が極端に減ることも明らかにした。
一方、ハブメドでの検索結果をもとにPSの機能性表示例として「1日あたり100mg摂取することで認知機能の改善が期待されます」「1日あたり300mg摂取することで精神的ストレスの緩和が期待されます」との2つの表示を提案した。
なお、今回の提案4社は、日油のほか、ビーエイチエヌ㈱、DKSHジャパン㈱、㈱ヘルシーナビの4社。