アロニア、持久力向上作用を示唆 日本新薬の新原料 (2014.12.11)
皮下脂肪低減作用が報告されているアロニア果実エキスについて、日本新薬㈱(京都市南区)が持久力向上作用や、運動時の筋肉の損傷をケアできる機能を持つ可能性を新たに見出し、サプリメントへの配合や、同社が得意とする乳タンパク素材との組み合わせを進めている。
これら機能のあることが示唆されたアロニア果実エキスは、同社が開発し、今年10月に新製品として上市した「アロニアTA」。アロニア果実にはアントシニアンが多く含まれることが知られるが、機能成分として、ウルソール酸などのトリテルペン酸類に着目したもの。含有量6%以上で規格化した原料を開発した。原材料産地はポーランド。生産は日本国内で行う。
持久力向上作用は動物試験で確認した。軽度運動負荷を与えたマウスに一定量の同素材を自由摂取させたところ、摂取しない群と比べて持久力が増した。この作用メカニズムについて同社では「ウルソール酸は、筋管への糖の取り込みを促進する作用が報告されている」とし、この働きが関与している可能性があるとしている。
今後、臨床試験を実施して人への効果を検証する予定だという。