アメリカンジンセン 集中力サポートで臨床論文(2014.12.11)
集中力を高める機能が期待できるアメリカンジンセン(人参)エキス「セレブースト(Cereboost)」の拡販にナチュレックス㈱(東京都千代田区)が乗り出す。高麗人参エキスが配合される場合も多いエナジードリンクなど機能性飲料への配合提案を強化する構え。健常者を被験者にした二重盲検臨床試験論文が発表されていることもあり、食品の機能性表示制度への対応も視野に入れる。
論文は2010年、「ファーマサイコロジー」(スプリンガー社発行)に掲載された。
それによれば、試験は18歳から40歳の健康な男女32名を対象に、二重盲検プラセボ対照クロスオーバー方式でオーストラリアの大学研究機関が実施。その結果、セレブーストを摂取した群は、プラセボ群と比べてワーキングメモリ(作業記憶)をはじめ、短期記憶、選択反応時間が有意に改善した。1日当たり200㍉㌘の継続摂取で、これらの効果が見られた。
セレブーストはカナダ・オンタリオ州産アメリカンジンセンを原材料とし、エタノールと水で抽出した。総ジンセノサイド含有量は10%以上20%以下で規格化。このうち、中枢神経抑制作用や精神安静作用があるなどとされるRb1ジンセノサイド含有量を、4%以上7%以下になるように調整しているという。