トクホ広告15%に〝疑問あり〟 日健栄協 (2014.12.11)
日本健康・栄養食品協会は1日、「特定保健用食品広告審査会」(林功委員長)の第2回審査結果を発表し、審査した149件の広告中、15%の23件で法令や同協会の適正広告自主基準などへの適合性に疑問があると判定した。同審査会は9月4日に開催し、疑問ありとした広告については既に当該企業に連絡し改善を促したという。また、同審査結果は今月中に消費者庁に報告する予定。
疑問ありとした広告のうち2件は、特定保健用食品(トクホ)の許可表示を逸脱した表現やグラフのデータに問題があり、健康増進法に抵触する恐れや、消費者庁のQ&Aに著しく抵触するものが該当するA判定とした。A判定の該当は今回が初めて。また、同庁Q&Aや同協会自主基準に抵触するものが該当するB判定も2件あった。それ以外はQ&Aや自主基準に抵触する恐れがあるC判定。
今回対象にした広告は、昨年10月から今年3月までに収集したもので、媒体別にテレビ90件、新聞40件、雑誌19件だった。A、B判定に該当した4件はいずれも新聞広告だった。
同協会は昨年からトクホ広告審査を実施。前回は201件を審査し、うち70件を疑問ありと判定した。