女性の8人に1人が「やせ」に 国民健康・栄養調査(2014.12.11)
厚生労働省は9日、「平成25年国民健康・栄養調査」結果(概要)を発表した。男性の「肥満」(BMI25以上)割合は28.6%と、前年(29.1%)比でほぼ横ばいだが、40代では34.9%、50代も31.1%と、およそ3人に1人が「肥満」という結果だった。一方、女性は「やせ」(BMI18.5以下)が12.3%と、前年(11.4%)よりやや増加。過去10年間でも増加傾向にある。特に20代で21.5%、30代で17.6%と、若年層の「やせ」が相変わらず高い結果となった。
また、男女を合わせた65歳以上の高齢者の低栄養傾向(BMI20以下)は16.8%と6人に1人が低栄養傾向との結果になった。特に85歳以上は29.6%と3.3人に1人が低栄養状態にあった。
一方、生活習慣病関連では「糖尿病が強く疑われる者」の割合が、男性で16.2%、女性で9.2%と、男女ともほぼ横ばいだった。また、収縮期(最高)血圧は、男性平均値が135.3mmHgで、平成19年からは減少傾向に。女性は同129.5mmHgで、10年間で減少傾向にある。血中コレステロールは男女とも10年間で変化は見られなかった。
このほか、喫煙は男女合計で19.3%。性別では男性32.3%、女性8.2%で、男女とも10年間で減少傾向にある。
また、3食の食事を、穀類、魚介類・肉類・卵・大豆製品、野菜などの食品群を組合せて食べている割合は、男性で38.4%、女性で36.5%だったが、男女とも若いほどこれが低い傾向にあった。
調査は昨年11月に実施。今回は国民生活基礎調査から無作為抽出した300単位区内の5204世帯を対象とし、有効回答が得られた3493世帯について集計を行った。