新制度に向け4原料の提案強化 ビーエイチエヌ(2015.1.8)


 ビーエイチエヌ㈱(東京都千代田区)が取扱い原料のうち大麦由来βグルカンなど4原料の提案を強化している。各原料が現時点で保有しているエビデンスの質などを検討し、今春実施される機能性表示制度に対応可能と判断できる原料を選定。その他の取り扱い原料についても今後、機能性表示を行える可能性の高いものを慎重に見極め、提案を強化する。

 4原料は、大麦由来βグルカンのほかに、Nアセチルグルコサミン、大豆由来ホスファチジルセリン(PS)、コリン安定化オルトケイ酸の4つ。機能性表示制度を巡り同社ではまず、この4原料の活用を市場に提案していく構え。原料・OEM供給を進める。

 各原料のシステマティックレビューは、ガイドラインの内容を精査した上で対応する方針。外部の有識者と協同していく仕組みも検討している。

 4原料の概要を見ると、スロヴェニアの機能性食品原料メーカー「ヴァレンズ」が製造する大麦由来βグルカンは、コレステロール低減、心疾患リスク低減のヘルスクレーム(健康強調表示)が欧州食品安全機関(EFSA)により承認されている。

 また、一昨年の食薬区分改正で非医薬品リストに新規収載されたばかりのコリン安定化オルトケイ酸は、骨、関節のほか皮膚、毛髪、ツメに対する有効性が臨床試験などで示されている。製造元の意向もあり、当面は販売先を限定したOEM供給により市場開拓を進めることになるが、査読付き論文が複数発表されているため選定した。

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