乳酸菌発酵果汁で花粉症悪化を抑制 ヤクルト本社(2015.1.22)


 ㈱ヤクルト本社(東京都港区)は、乳酸菌LP0132(ラクトバチルス・プランタルム YIT0132)による発酵果汁飲料の継続的な飲用で、花粉症に伴う目・鼻・皮膚のかゆみやQOLの悪化が抑制されることを確認。学術誌「Bioscience of Microbiota, Food and Health」の電子版に掲載されたと発表した。

 試験はブラジル産の柑橘類の果汁を、乳酸菌LP0132で発酵させた飲料を使用。スギ花粉飛散時期である2~4月に、花粉症自覚症状を有する成人42名を対象に2群に分け実施した。

 同飲料100㍉㍑を1日1本、8週間摂取したところ、擬似飲料を飲用したグループに比べ、花粉症特有の目・鼻・皮膚のかゆみなど花粉症症状スコアが有意に低値を示し、QOLに関わる記憶力低下、会話支障、疲労などのスコアも低値を示したという。また、炎症の指標ともなる血中好酸球の増加が有意に抑制されたという。

 同社担当者は、同飲料を用いた今後の製品化について「ドリンクまたはサプリメントになるかは慎重に検討していきたい」としている。

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