食品の高付加価値化など推進 農水省15年度予算案(2015.1.22)


 農林水産省は総額2兆3090億円の2015(平成27)年度予算案をまとめた。今年度当初予算比0.8%(177億円)の減額(14年度補正予算含め増額)。農地の集約化など構造改革の推進や、直接交付金など経営所得安定対策、農林水産物や食品の高付加価値化の推進などを重点事項に掲げた。

 農林水産物や食品の高付加価値化の推進では、食と健康の因果関係に関する科学的調査・分析や介護食品など国民の健康に寄与する食品開発を支援する「医福農連携推進」(4億円)に新規予算を計上。農林漁業者の新商品開発や販路開拓などを支援する「6次産業化支援対策」(27億円)は、14年度補正予算(12億円)を含め増額となった。

 このほか、ユネスコの無形文化遺産に登録された「和食」の保護や継承の推進(3億円)、日本食や食文化の国内外への発信、学校給食における地産地消の支援(24億円)などに予算を割く。

 食品安全では産地偽装などの取締強化対策(3億円)、食品のトレーサビリティの普及等を支援する「消費・安全対策交付金」(20億円)などを計上した。

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