輸入食品監視など拡充 厚労省15年度予算案(2015.1.22)
厚生労働省の2015(平成27)年度予算案は一般会計額29兆9146億円で、今年度当初予算比3.0%(8693億円)の増額となった。社会保障関係の予算は同3.2%(9231億円)増の29兆4505億円となる。
食の安全・安心確保対策は118億円。輸入食品の監視指導対策の推進(93億円)や、食品添加物・残留農薬等の基準策定(8.4億円)を増額する。健康食品の安全確保対策は、今年度当初予算と同額の2500万円。健康被害の未然防止に向け、市場に流通している健康食品の試験検査の実施、被害事例の把握などの対策に充てる。
健康増進対策は33億円。健康日本21を踏まえた健康づくりなどの推進(18億円)、生活習慣病予防に関する研究(16億円)などに充てる。
このほか、ガン対策は今年度当初予算より18億円減額の212億円。ガン研究推進(90億円)、ガン検診の推進(25億円)などに充てる。認知症には48億円、科学技術の振興には1055億円をそれぞれ充てる。