レスベ投与で見た目良く 老化促進マウスで確認 オリザ油化(2013.9.12)
オリザ油化㈱(愛知県一宮市)が製造販売するブドウ由来レスベラトロールを摂取すると、皮膚老化を抑制して見た目を若々しくしたり、老化に伴う運動量の低下を抑えたり出来る可能性のあることが分かった。老化促進モデルマウスを使った試験で同社が明らかにし、8日、北海道で開催された日本生薬学会第60回年会で発表した。
京都薬科大学、岐阜薬科大学との共同研究で明らかにしたもので、「平成25年度新あいち創造研究開発補助金」の支援で試験を実施した。来年3月までの間、ブドウ由来レスベラトロールの老化遅延機能を検証するための研究開発を三者共同で進め、新知見は順次発表していく計画。
オリザ油化の発表によると、今回の試験では同社製の「レスベラトロール‐P5」(トランスレスベラトロール含有量5%規格品)を老化促進マウスモデルに8カ月間経口投与した。投与量は体重1㌔㌘当たり20㍉㌘。トランスレスベラトロール換算では1㍉㌘。
試験の結果、マウス皮膚中のSIRT1(=長寿遺伝子)の発現量が対照群に比べて有意に増加、逆に、体内糖化に関与するAGEs(=最終糖化生成物)の量は有意に減少した。また、同素材を投与したマウスの見た目は、対象群に比べて「明らかに若々しかった」としている。
一方、運動量の低下抑制は投与3カ月目で確認された。活動量を測定できるオープンフィールド試験の結果、同素材の投与群は対照群に比べて自発運動量が有意に増加し、活動量が増した。ほかにも、協調運動(バランス感覚)、筋力のほか網膜機能に改善傾向が認められたという。