高品質高麗人参で原料供給開始 金氏高麗人参(2013.9.12)

金氏高麗人参① 金氏高麗人参②

 2008年の市場投入から5年で累計500万箱を売り上げた高麗人参健康食品を販売展開する金氏高麗人参㈱(京都市下京区)。これまで自社商品の通販のみでの展開だったが、「日本で高麗人参を広める」会社の指針のもと、このほど原料供給・OEM展開に乗り出した。有用成分ジンセノサイドを「効果的なバランスで含有」した高品質原料を前面に打ち出し差別化を図る。

 取り扱う素材は、紅参粗粉末、紅参微粉末、紅参熟成エキス、紅参熟成エキス粉末の4種。最高級グレードの紅参を輸入し、日本のGMP、HACCPに準拠した協力工場で加工をしている。同社の強みは、有用成分ジンセノサイドの分析では日本屈指の技術を持つ点だ。その強みを活かし、ジンセノサイド含量を独自製法により約2倍に高めることに成功すると同時に、活動系のトリオール系と休息系のジオール系に大別されるジンセノサイドの成分バランスを最適な状態に保つことも実現した。特にジンセノサイドの中でも希少で機能性の高いRg2(S)とRg3(S)を一定量以上確保することにも成功している。この成分組成については国際特許出願済。

 供給先としては、健食業者をはじめ、一般食品ルートを想定している。「市販の高麗人参原料とは一線を画する商材。だからこそ一般食品での付加価値向上にもつながる」(長谷川昌康品質保証・研究開発室長)として、市場の拡大に欠かせない原料として提案を進める。

 同社は今年2月、より高品質な高麗人参を消費者に提供することを目的に、それまで「正官庄」ブランドであった商品を、独自原料を用いたオリジナル商品に切り替えた。パッケージも刷新し、独自製法によりジンセノサイドの含量を高め商品力を上げた。「お客様には商品の切り替えをお知らせしましたが、特に混乱はありません」。むしろ有用性を高めたことにより顧客の獲得にも繋がり、前期売上は70%の伸張、今期も同じ角度での成長を見込む。

 またこれらの実績をベースに、新たな商品・原料の開発や、販売ルートの拡大を進め、高麗人参市場での存在感を高める方針だ。
【写真は高麗人参イメージと、新ロゴマーク】

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