天然に近い津和野式冬虫夏草 にちはら総合研究所(2013.9.12)
㈱にちはら総合研究所(島根県鹿足郡津和野町)は、原料から培養まで完全に国内産にこだわった「津和野式冬虫夏草」を国内外で活発に展開している。
7月には台湾で開催された展示会にも出展。アジアでの拠点づくりにも余念がない。「台湾には天然ものの冬虫夏草は中国からも入っていないこともあり、非常に興味を持って迎えてもらっています」(東京支社長・佐伯潤氏)という。さらに、東南アジアの国々やカナダなど40カ国から引き合いがあり、日本産の冬虫夏草に対する熱い視線が送られているという。
同品は、生きた蛹に種菌を接種しており、蚕体内で確実に核菌を形成した後に子実体が形成されるので、天然の冬虫夏草に限りなく近いものに仕上がっている。
津和野式冬虫夏草は養蚕で町の活気を戻そうとして島根県津和野町が取り組んでいる事業でもある。にちはら総研は知財顧問として参加。生産面の強化を、農家支援や整備の側面からサポートしながら、販売までを手掛ける。商標は津和野町が保持しており、売上に応じて対価が支払われる。
原料供給と製品加工を中心に展開し、再来年に1億円の売上を予定している。
9月5日にはNHKの朝番組「あさイチ」で津和野町の冬虫夏草の様子も放映され、国内での注目度も高まってきている。
【写真は蛹から芽を出した冬虫夏草】