大渕工場がcGMP登録 松村新会長就任 三生医薬(2015.2.12)

林原

 健康食品受託製造の三生医薬㈱は、同社大渕工場(静岡県富士市)が、国際的第三者認証機関のNSFインターナショナル(本部・米ミシガン州)より、cGMP(NSF/cGMP)の施設登録を得たと発表した。登録日は昨年12月22日。

 NSFのcGMPは、米国の栄養補助食品法規制であるFDA(米食品医薬品局)の「21 CFRPart111」要求に一致する、同機関の基準に適合した施設であるか審査、認証するもの。製造、包装、表示及び保管など、品質管理が適切に実施されている施設であることを保証し、国際的にも評価される。

 同社は昨年、米投資会社のカーライルグループと資本提携し、グローバル展開を推進していく方針を示している。大渕工場以外の工場についても、順次同施設登録を進めていく予定という。

 さらに、今春スタートする「機能性表示食品」の対応においても、今回取得したcGMPや既に取得済みの医薬品製造業(医薬品GMP)、健康食品GMPによる安全性を確保した高度な品質管理、品質保証、製造管理でクライアントをサポートしていく。

代表取締役会長に松村誠一郎氏

 同社はまた、1日付で代表取締役会長兼CEOに松村誠一郎氏が就任したと発表した。四條和洋代表取締役社長は引き続き経営全般に携わり、松村会長とともに〝お客様志向〟追求のための新たな経営体制構築に向け力を合わせていく。

 松村氏は1985年京都大学卒業後、味の素㈱に入社後、ボストン・コンサルティング・グループ(BCG)でヘルスケア業界を中心に多数のプロジェクトを経験。日本ベクトン・ディッキンソン㈱診断薬ビジネスゼネラルマネージャー、GEヘルスケア・ジャパン㈱執行役員、ノバルティスグループの日本アルコン㈱代表取締役社長などを歴任した。

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