自社原料で臨床試験 サビンサジャパン(2015.2.12)
抗炎症作用を持つ関節ケア素材、ボスウェリアセラタ樹脂抽出物について、機能性表示食品制度への対応可能性を検証するために日本国内で実施されていた臨床試験が先ごろ、終了した。㈱サビンサジャパンコーポレーション(東京都豊島区)が供給している「ボスウェリンスーパー」(AKBBA30%以上含有)を使ったもので、健常者を対象に、膝に対する機能を検証。試験結果は今後、査読付き論文として発表する計画だ。
同原料は、サビンサジャパンの取扱い素材の中でも需要が高く、新制度に対応する目的で昨年6月から臨床試験を進めていた。ボスウェリアセラタ樹脂抽出物の摂取による膝への機能を報告する臨床試験論文は他でも発表されているが、自社製品で新制度に対応できるようにしたい考えだ。
二重盲検ランダム化並行群間比較方式で実施したこの臨床試験は安全性の確認も目的。また、同原料、クルクミン(クルクミンC3コンプレックス)、ショウガエキスの複合原料「ニリティス」も試験食に加え、健常者に対する膝への働きを評価している。同原料は、相乗的な抗炎症機能を期待して開発されたもの。
ボスウェリアセラタ樹脂抽出物の抗炎症作用は、有用成分ボスウェリン酸の5‐リポキシゲナーゼ阻害作用によるとされる。ボスウェリン酸のうちボスウェリンスーパーが規格化しているAKBBA(アセチル‐11‐ケト‐βボスウェリア酸)は、同作用に優れることが報告されている。