中国が後退、売上8%減 アムウェイ14年度業績(2015.2.26)
米国アムウェイ社は2014年度12月期決算での世界合計の売上が前年度比8%減の108億ドルを計上したと発表した。要因として、同社売上国トップの中国での売上減少、外国為替レートの変動などが影響したという。日本法人の日本アムウェイ合同会社が10日発表した。
前期業績を国別にみると、韓国、台湾など成熟したマーケットにおいて顕著な成長が見られ、ブラジル、メキシコ、アルゼンチン、コスタリカ、グアテマラ、チリ、パナマ、イタリア、スペインの9カ国では現地通貨ベースで2桁成長を達成した。また、政情不安や景気後退の影響を受けているロシア、タイ、ウクライナでも回復力を見せ、堅調に推移した。
製品別の売上比率では、前期に引き続き栄養補給食品部門が43%でトップを占め、美容製品部門25%、耐久製品部門19%、ホームケア製品部門8%が続いた。
日本アムウェイ 14年度業績 売上高、横ばいの968億円
日本アムウェイ合同会社(東京都渋谷区)は17日、2014年12月期(1月1日~12月31日)の業績を発表した。それによると売上高は967億9400万円を計上、前年比0.02%減のほぼ横ばいとなった。昨年12月時点でのディストリビューター数は約68万組、ショッピングメンバーは約8万組で、それぞれ2万5000組、1万2000組減少している。
製品グループ別の売上では、主軸となる栄養補給食品が417億2500万円、ホームケア製品31億8100万円、ハウスウェア製品225億9700万円、パーソナルケア製品264億2000万円、その他28億7000万円となった。
昨年の製品概況では、栄養補給食品ブランド「ニュートリライト」がブランド設立80周年を迎えたことを機に、各種セミナーの開催やフェイスブック開設などを実施、ブランドの浸透を図った。また、子供用サプリ「ニュートリ キッズ」シリーズを復活させ、「子供の健やかな成長には、食事、栄養そして運動が不可欠」の製品コンセプトの促進に、NHKエデュケーショナルで進める〝遊育〟体験イベントを取り入れた独自イベントを開催するなど普及に努めた。エナジードリンクブランド「XS(エクセス)」は、昨年2月にブランド初となるガムを投入、スポーツイベントに取り入れるなど、アムウェイとして新しいブランド体験機会を創出した。