クルクミンによる抗うつ作用 セティの「BCM‐95」
(2015.2.26)
セティ㈱(東京都千代田区)は13日、抗うつ作用が確認されたインド・アルジャナナチュラルエクストラクツ社製クルクミノイド95%以上含有ウコン抽出物「BCM‐95」について、新たに実施した試験の結果が1月発刊の欧州の脳神経薬理学専門誌「ヨーロピアン・ニューロサイコファーマコロジー」に掲載されたと発表した。オーストラリア・マードック大学など研究チームによるもの。
同試験は、うつ病患者47名を対象に「BCM‐95」を500㍉㌘、1日2回摂取群とプラセボ群(セルロース摂取)に分け、試験開始時と8週間終了時の被験者の血液、唾液、尿中のバイオマーカーを測定。クルクミン摂取と抗うつ作用との関連を調べた。その結果、試験開始時に血中エンドセリン‐1の数値が高い患者で、クルクミン摂取による抑うつ症状の自己評価「IDS-SR30」スコアの改善との関連が見られた。
同研究チームは結果について、エンドセリン-1は活性酸素や炎症の増加・亢進との関連も報告されているバイオマーカーで、同品の持つ抗酸化・抗炎症作用により、抑うつ症状の改善につながったのではないかと考察しているという。