成分組成で特許、原料・OEMに弾み 金氏高麗人参(2015.2.26)


 金氏高麗人参㈱(京都市下京区)は、独自製法により有用成分であるジンセノサイドを規格化した高麗人参原料の成分組成に関して国内特許を2月2日付で取得した。今回の特許取得で最終製品の拡販に役立てるとともに、原料・OEM事業においても特許取得素材として差別化できる優位性を担保に提案を積極化させる。

 同社では、より高品質な高麗人参を提供することを目指し一昨年にオリジナルの原料を開発、最終商品、原料の提案を進めてきた。ジンセノサイドの中でもトリオール系のRb1と、ジオール系のRg2(S)とRg3(S)の含量を一定量で規格化、さらに吸収性に優れたマイナージンセノサイドを高含有させ、それらを特許請求の範囲として今回認められた。

 同社では、「特許取得により商品の信頼性を高めることができた」とし、今後は米国、欧州各国での取得を進め、海外市場への展開につなげる。また、これまで不定愁訴や精力関係の臨床試験を中心に研究成果をあげてきたが、今後は認知症患者に対する作用の研究を始める予定で、高麗人参の多様性をさらに追求していく方針だ。

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