味の素、AGFを連結子会社化 米社の株式取得へ(2015.3.12)
味の素㈱(東京都中央区)は2月27日、米モンデリーズ・インターナショナルとの合弁会社である味の素ゼネラルフーヅ㈱(AGF)の全株式を取得し連結子会社化すると発表した。モンデリーズ社が関連会社のクラフト・フーヅ・ホールディング・シンガポールを通じて保有するAGFの50%の株式を270億円で取得することで両社が合意、同日、株式売買契約を締結した。4月中に取得する予定。
AGFは1973年に、同社と米国ゼネラルフーヅ社(現モンデリーズ社)の合弁事業会社として設立。「ブレンディ」「マキシム」などのコーヒーブランドを持つ国内大手であるほか、紅茶、ココアなどの幅広い飲料製品を展開する。
味の素はAGFの連結子会社化により「各部門の協業を進めて事業構造を強化し、粉末加工製品という共通軸をてこに新製品開発や生産面でのシナジーを創出していく」という。また、AGFの現行の経営体制、社名、ブランドは維持する。
なお、味の素の14年度業績に与える影響はないという。