湧永製薬 欧州など海外事業加速(2015.3.12)
湧永製薬㈱(大阪市淀川区)は2月24日、2014年度の業績を発表した。ここ数年伸張しているサプリメントを販売展開する海外事業は全体売上の30%近くまで引き上げることができたが、「国内では(主力の熟成ニンニク抽出液を配合した)『レオピン』シリーズ(医薬品)以外の製品の動きが鈍かった」(湧永寛仁社長)ことが影響し、海外を含めた連結売上高は対前年比3%減の減収減益となった。
今後は90%近いリピート率を誇る国内の「レオピン」購入者へ、独自の会員カードを活用したコンサルティングセールスを徹底させるなどテコ入れ策を図る。また現状50カ国に展開している海外事業で未開拓のドイツ、フランスなどの欧州各国及びシンガポールはじめ東南アジア諸国への進出を加速させる。
なお機能性表示については、「当社の熟成ニンニク抽出液が新制度に対応できるかは不明だが、海外販路開拓に必要なエビデンスの収集は重視していく」として、あくまでも選択肢のひとつとして新制度への対応を検討していく考えだ。
【写真は、14年業績を報告する湧永寛人社長】