血圧トクホの規格基準提案 日健栄協の技術部会(2015.3.12)


 日本健康・栄養食品協会は、特定保健用食品(トクホ)の規格基準型に、血圧の上昇を抑えるペプチドを新規追加するよう消費者庁に提案したことを明らかにした。6日に開催された同協会主催の「平成26年度特定保健用食品講習会」で、同協会の特定保健用食品部に所属する事業者で構成する、技術部会の活動報告のなかで明らかにしたもので、実現すれば2009年8月に当時トクホ制度を所管していた厚生労働省が、血糖の上昇抑制で食物繊維(難消化性デキストリン)を追加して以来となる。

 血圧の上昇を抑えるペプチドは、最初のトクホ許可から6年以上が経ち、既許可品は複数企業で100品を超えるなど十分な許可実績がある。同部会は既許可品や未許可品となった商品の安全性などを再調査し、降圧薬に比べ作用が微弱であることなどを確認。既許可品のペプチド10種類を関与成分に、「○○ペプチドが含まれているので、血圧が高めの方に適しています」など、具体的な表示例を含めた規格基準案を作成して提案した。

 なお、同技術部会ではこのほかにも、昨年10月に消費者庁が発出したトクホの改正通知に対するQ&Aのたたき台を作成し、同庁に提案することも明らかにした。

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