プロポリスで腸内乳酸菌増加 アマゾンフードが確認(2015.4.9)
㈱アマゾンフード(東京都千代田区)は、単純ヘルペスウイルス(HSV)に経皮感染したマウスを対象にした試験で、自社プロポリス「AF‐08」の摂取が腸内乳酸菌を増やすとともに、パイエル板中のサイトカイン関連遺伝子発現量を増加させることを確認した。
マウスには、AF‐08(1日摂取量30㍉㌘/㌔㌘)をHSV感染2日前から感染4日後までの7日間与え、最終日の糞便中細菌量やパイエル板中のサイトカイン関連遺伝子発現量を調査。その結果、糞便中の全細菌数が有意に上昇し、その中でも乳酸菌の一種「ラクトバシラス属」の数が顕著に増大。さらに、パイエル板中のINF‐γやIL‐12レセプターβ2など、サイトカイン関連遺伝子発現量も有意に向上した。
一方、HSVに感染していないマウスにAF‐08を摂取させたところ、ラクトバシラス属が目立って増えることは無く、同社の堤社長は「同プロポリスは、免疫力が落ちているマウスにだけ有効性を示しており、免疫調節作用が期待できる」と話している。
この成果は日本大学薬学部らとの共同研究によるもので、日本薬学会第135年会で発表している。