輸入原料GMP認証を5月から JIHFS(2015.4.27)


 日本健康食品規格協会(JIHFS)は24日、海外から輸入される健康食品原料に特化した従来にないGMP認証プログラムとなる、「健康食品輸入原材料GMP(GMPIM)」の認証を5月1日から開始すると正式に発表した。

 GMPは製造所に対して認証するのが一般的だが、GMPIMは海外から輸入される健康食品原料を製品個別に認証するもの。JIHFSでは健康食品原材料GMP認証を以前から行っているが、このGMP認証は健康食品原料の国内製造所が対象だった。

 市場流通量は多い一方で、これまで品質確保をめぐる統一的な方法論が議論されてこなかった輸入原料の品質保証をGMPに基づき行えることになる。サプライヤーなどから受け入れた、多岐にわたる原料の品質確認を自ら行っていた受託製造企業など最終製品製造事業者にとっては、負担軽減にもつながりそうだ。

 JIHFSによると、GMPIMの「4本の柱」は、①組織(統括管理者、各責任者)の構築②輸出国の製造業者からの品質・安全情報の入手、品質管理および製造管理の確認と取り決め書の締結③管理規則、製品標準書、基準書、手順書の作成と運用④成分の分析(確認試験)を含めた品質管理──。原料の同一性を確保するため、ロット毎あるいは輸入単位ごとの分析試験を求めるほか、保管倉庫の立ち入り検査なども実施するという。

 認証にかかる料金は、初回認証で1品目当たり会員40万円、非会員65万円。3年毎の認証更新料もそれぞれ同額。また中間監査料として会員15万円、非会員25万円が必要になるという。


Clip to Evernote

ページトップ