ガン罹患者予測98万人に 昨年より約10万人増加(2015.5.7)
国立がん研究センターは4月28日、2015年に新たにガンと診断される罹患者数が男女合計で98万2100人、死亡数が37万900人とする予測値を公表した。予測値は「全国がん罹患モニタリング集計」や「人口動態統計がん死亡数」などを用いて推定したもので、数値の公表は昨年に続き2回目。
罹患者数は昨年よりも約10万人増となる。部位別では大腸が13万5800人で、前年の3位からトップに。2位は肺の13万3500人、3位には前回トップの胃が13万3000人で続いた。また、前立腺が9万8400人で、乳房(女性)の8万9400人を抜いて4位になった。
男女別は、男性が56万300人で前年より5万8500人増。部位別では前立腺が2万3000人増の9万8400人と、胃、肺を抜いてトップに立つと予測した。女性は42万1800人で同3万2400人増。部位別では乳房、大腸の上位2つに変化はないが、3位に肺を抜いて胃が入った。
なお、予測死亡数のトップは肺の7万7200人。2位には昨年3位の大腸が5万600人で入り、3位に胃の4万9400人が続いた。