蹴脂茶、内容精査し慎重に判断 板東消費者庁長官(2015.5.14)


 消費者庁の坂東久美子長官は13日の定例会見で、12日に食品安全委員会が「安全性の評価はできない」旨の評価書をまとめた特定保健用食品(トクホ)申請品の「蹴脂茶」について、「(評価書の)中身を精査する必要がある。評価書の結論は単純ではない。内容、意図を食品安全委員会に確認したい」と語り、慎重に判断する意向を示した。同製品は、同庁が4月に機能性表示食品として届出を受理した「蹴脂粒」と関与成分が同一で、安全性に疑義が生じた場合、同製品の届出撤回を求める可能性が取り沙汰されており、板東長官はこれについても明確な回答は避けた。両製品とも申請、届出者はリコム㈱。

 「蹴脂茶」は今後、消費者委員会の新開発食品調査部会で審議される予定で、同部会審議を経て、最終的に同庁が判断することになる。

 一方、機能性表示食品「蹴脂粒」ついて板東長官は、「基本的に2制度の機能性や安全性に関する評価方法は異なるが、一般論として食安委の評価が影響する可能性があると思う」との見解を示し、トクホの判断に影響を受ける可能性を示唆した。


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