富士フ、アスタ原料市場に参入 武田紙器が事業譲渡(2015.5.21)


 アスタキサンチン原料市場に富士フイルム㈱が新規参入した。同社にも原料供給していた武田紙器㈱のアスタキサンチン事業を全面的に譲り受けた格好。武田紙器の顧客をそのまま引き継ぐ形で、5月1日から原料販売事業を本格稼働させている。

 武田紙器が原料販売していたアスタキサンチンは、イスラエルの原料メーカー、アルガテクノロジーが製造するもの。これを日本国内で精製・濃縮し、「ASTOTS(アスタッツ)」のブランド名で供給していた。

 富士フイルムでは武田紙器が取り扱っていたオイル品、粉末品など「アスタッツ」シリーズ全品の販売を行う。ブランド名もそのままに健康食品、化粧品の両面からアスタキサンチン原料販売を展開し、国内アスタキサンチン市場の拡大を目指す構え。機能性表示食品制度にも前向きに対応していく様子だ。

 富士フイルムは子会社㈱富士フイルムヘルスケアラボラトリーを通じてアスタキサンチン配合化粧品「アスタリフト」など最終製品の販売を推進している。武田紙器のアスタキサンチン事業を譲り受けたことで、原料の安定調達体制を大きく強化させたことにもなる。

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