ローヤルゼリー 閉経女性で抗疲労効果 ローヤル協(2015.5.7)
全国ローヤルゼリー公正取引協議会の平成26年度委託研究により、ローヤルゼリーが閉経後の健常な女性に対して、抗疲労効果を持つことが確認された。大阪市立大学大学院分子病理学の鰐渕英機教授による研究成果。
平均年齢59歳の女性40名を対象に、プラセボ対照二重盲検クロスオーバー試験を実施。ウォッシュアウト後に、各グループにローヤルゼリー(生換算で2070㍉㌘/日)、またはプラセボを交互に28日間摂取してもらい、摂取期間中の食欲や睡眠、ストレスなどを主観評価してもらったほか、疲労負荷課題テストを行った。
テストでは、プラセボ群が疲労負荷直後に課題の正答率低下や、ストレス状態とされる交感神経の活性化などが見られたのに対し、ローヤルゼリー摂取群は正答率に変化は無く、交感神経活動は逆に低下した。一方、主観評価では両群に違いは認められなかった。
鰐渕教授はこの結果が被験者を限定したものであったことから、一般化するには性別や年齢などを考慮した更なる検討が必要としている。
このほかの委託研究では、アルツハイマー病モデルマウスを対象にした試験で、ローヤルゼリーに特異的な成分であるデセン酸の一部が4‐ハイドロパーオキシ化されたものでは、神経機能を強力に増強して症状を改善する可能性が示唆された。