トクホ審査期間短縮へ方策 規制改革会議のWG(2015.5.21)
規制改革会議の健康・医療ワーキンググループ(WG)が11日に開かれ、特定保健用食品(トクホ)の審査を同時並行で行うなど、事務処理期間を短縮する方策などをまとめた。関係省庁間で最終的な詰めの作業を行ったうえで、6月の答申に盛り込む方針。
トクホ審査は現在、消費者委員会の新開発食品調査部会の評価調査会で一定の結論を得たあと、新規素材など安全性評価が必要な場合は食品安全委員会で評価を行い、そのあと再び消費者委員会の調査部会で審査が行われ、消費者委員会の答申を経て、消費者庁が最終的な許可を判断する。このほか、厚生労働省において医薬品的な表示でないかの確認する手続きもある。
11日に提示した事務局が作成した論点整理によれば、これらの審査を同時並行で行う方式に変更することや、消費者庁に対し、標準的事務処理期間の短縮、そのための取組みについての公表も求める。また、トクホの許可要件の判断基準を指導要領やガイドラインにおいて明確化すること、議事録の速やかな開示なども求める内容となっている。