幼児のサプリ摂取は8% 厚労科研調査(2015.5.28)
1~6歳の子どもにサプリメントを与えたことがある母親は8%で、欧米諸国ほど高くないことが、このほど厚生労働省の研究班(主任研究者:梅垣敬三氏・国立健康・栄養研究所情報センター)の調査で明らかとなった。ただ、製品の詳細を不明とした母親や、医薬品名を回答した母親がいたことから、調査報告書では適切な利用がなされていないことが明らかとなったとしている。
調査は全国の1~6歳の幼児をもつ20~40代の母親2063人を対象に2013年2月に実施したもの。このうちサプリメントを与えたことがあると回答した母親は182人いたが、うち17人は医薬品だったため、サプリメント利用経験者としては全体の8%の165人だった。
利用させ始めた年齢は2歳が27%で最多だったが、1歳も15%いた。利用のきっかけは「食事だけでは栄養が足りない気がした」と栄養補給の補完目的が最も多く、「なんとなく健康によさそう」「好き嫌いが目立ち始めた」が続いた。
成分はビタミンD、カルシウムが多く、ビタミンC、A、乳酸菌と続いた。形態はタブレットが54%で最多。ただ、子ども用と表示された製品利用は19%にとどまり、多くが大人と同じ製品を利用していた。与えた種類は1種類が91%と大半。
購入先は「薬局・薬店・ドラッグストア」が最も多く、「インターネットショッピング」「通信販売」が続いた。