アサヒグループが飲料・食品事業再編 現カルピスはアサヒ飲料に合併(2015.6.4)
アサヒグループホールディングス㈱は、来年1月1日付で国内の飲料事業と食品事業の再編を行うことを決定、3日発表した。この再編は国内事業強化の一環で、担当事業領域を明確にすることで意思決定スピードを向上させ、市場の変化により迅速に対応するとともに、事業内のシナジー効果も発揮できるものになるという。
飲料事業では、①カルピス㈱の100%子会社で乳製品の販売を手掛けるカルピスフードサービス㈱が、新たに「カルピス㈱」の商号となり、現カルピスの国内飲料製造事業(希釈用飲料、ギフト製品、ストレート飲料、外食チャネル向け飲料)および、乳購買を含む乳製品事業を承継②アサヒグループホールディングスの100%子会社として「アサヒカルピスウェルネス㈱」を設立し、現カルピスの機能性食品の通信販売および機能性素材の製造・販売事業、飼料事業を移管③現カルピスの海外飲料事業と発酵応用研究に関する組織、間接機能の一部をアサヒグループホールディングスに移す④現カルピスはアサヒ飲料㈱を存続会社として合併⑤グループ会社のペットボトルや缶などドライ飲料の販売事業は、全てアサヒ飲料㈱に集約する。
食品事業では、①アサヒフードアンドヘルスケア㈱(AFH)、和光堂㈱、天野実業㈱の食品事業3社の営業部門、マーケティング部門、研究開発部門、SCM部門、管理部門などの機能を集約した親会社「アサヒグループ食品㈱」(アサヒグループホールディングスの100%子会社)を設立②同3社はこれまでの販売商品の製造機能事業を継続する。
これにより来年以降、機能性表示食品として届出受理されているカルピスの「『アミール』WATER」などはアサヒ飲料、AFHの「ディアナチュラゴールド ヒアルロン酸」などはアサヒグループ食品が取り扱う見通し。