大麦若葉粉末のパブコメ開始 食安委が評価書案
(2015.6.11)
食品安全委員会の新開発食品専門調査会は、消費者庁から諮問を受けた特定保健用食品(トクホ)申請品の「大麦若葉粉末」(申請者は山本漢方製薬㈱)について、「提出された資料に基づく限りにおいて安全性に問題はないと判断した」とする評価書案を取りまとめた。10日から同評価書案に対するパブリックコメント募集を開始、来月9日まで受付ける。
「大麦若葉粉末」は、大麦若葉由来食物繊維を関与成分に、「お腹の調子を健やかに保ちたい方やお通じの気になる方に適している可能性がある」旨の表示許可を求めている粉末食品。1日当たりの摂取目安量(6㌘)に含まれる大麦若葉由来食物繊維は2.2㌘。
評価書案では、同製品を用いた細菌や動物を用いた毒性試験、ヒト試験による連続摂取試験などで問題となる結果は認められなかったとした。一方、食物繊維が多く含まれるため、「一度に多量に摂取した場合や体質・体調により、お腹がはったり、ゆるくなったりすることがある」旨の注意喚起表示を義務付けることにしている。