グルコサミンで届出 計37件に 機能性表示食品(2015.6.11)
消費者庁は10日、機能性表示食品の届出状況を更新し、グルコサミン塩酸塩を機能性関与成分とし「ヒザ関節の動きの悩みを緩和する」機能を訴求するサプリメント「ディアナチュラゴールド グルコサミン」など10商品の届出情報を公開した。更新は週に1回程度が目途だとこれまで話していた板東久美子長官は同日の会見で、「今後は受理でき次第、随時(同庁ウェブサイトに)アップしたい」と述べた。
これで届出情報が公開された商品は計37件になった。
グルコサミンでの届出は初。届出者は、同品で3商品目の届出となるアサヒフードアンドヘルスケア。機能性の科学的根拠は、最終的に1報の健常者対象の無作為化コントロール試験文献を採用したシステマティックレビューで説明。1日当たり2000㍉㌘を推奨摂取量とする商品で届け出た。
このほかに届出情報が公開されたのは、「作業などに由来する緊張感を軽減する機能がある」と表示するテアニンを関与成分としたサプリ。テアニンの届出も初で、森下仁丹が届け出た。同社は8商品目となる。機能性表示食品ブランド「ヘルエイド」シリーズの1つとして7月中旬から発売すると、同日発表した。
また酢酸を関与成分とし、SRで科学的根拠を説明する、黒酢飲料8商品の届出情報が公開された。このSRには日本健康・栄養食品協会も関与した。
いずれも届出者はミツカンで、「酢酸には肥満気味の方の内臓脂肪を減少させる働きがある」「内臓脂肪が気になる方に適した食品」と表示。ブルーベリーやアサイー、ザクロなど風味違いの8商品を届け出た。酢酸は特定保健用食品の関与成分として認められているが、許可表示は血圧低下作用にかかわるものだった。