「醗酵紅参」で特許 原料6種に拡充 金氏高麗人参(2015.6.11)


 金氏高麗人参㈱(京都市下京区)は、独自製法による高麗人参原料「醗酵紅参」に関する国内特許を取得したと発表した(特許番号:第5748256号)。紅参を粉末化し、固体培養法による独自発酵法により、吸収性の高いジンセノサイドのうちジペノサイドⅩⅦとコンパウンドOの2成分を必須成分に、その含有比率を規格化した原料。現在、量産化に向けた製造体制を進めており、早い段階で最終製品を上市させると同時に、原料・OEM供給にも乗り出す。

 これまで同社では、紅参の粉末、熟成エキス、熟成エキス粉末の3種類の原料を保有していた。今回の新原料の開発について、「高麗人参の培養原料は他社品でも流通しているが、液体培養法によるものが大半。当社の固体培養法では吸収性に優れた成分を多く含有することを確認している」といい、後発ながらも差別化できる点を訴求するとともに、各種疾病に対するエビデンスを集積していく方針だ。

 併せて差別化できる高麗人参原料2種の開発にも成功。吸収性の高いジンセノサイドのうちRg3‐Fを高含有させた「Rg3‐Fリッチ粉末」と、希少性の高いコンパウンドKを高含有した「CKリッチ粉末」。Rg3‐Fは、同社既存原料より同成分を10倍以上(含有率30%以上)高めた。CKについても、市販品で数%程度の同成分を20%以上にまで引き上げている。新原料開発により同社の原料素材は6アイテムに拡充した。

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