若年層で食育意識低い 平成27年版食育白書(2015.6.11)
内閣府は「平成27年版食育白書」を公表した。昨年12月に実施した「食育に関する意識調査」結果によると、「健全な食生活の実践」を「心掛けている」(「常に心掛けている」及び「心掛けている」の合計)人は75.3%、「主食・主菜・副菜をそろえて食べる頻度」については「ほぼ毎日」との回答が67.8%に達するなど、栄養バランスなどを考えた食生活を心掛けている割合が高かった。また、「内臓脂肪症候群(メタボリックシンドローム)の予防や改善のための適切な食事、運動等を継続的に実践している割合」は42.1%と、13年調査より1.4ポイント増加した。
一方で、白書では20~30代の若年層の食生活状況を特集。前出の「健全な食生活の実践」について「心掛けていない」との回答が20、30代男性と20代女性で高く、20代男性は「心掛けている」の回答合計を上回った。「主食・主菜・副菜をそろえて食べる頻度」についても「ほとんどない」との回答が20代の男女で16%台と、各年齢層に比べ高かった。
このほか、10年前と比較した20代女性の「やせ」は減少しているが、それでも5人に1人と割合は高く40代女性と比べると約2倍だった。男性の肥満割合は10年と比較し全年齢ではほぼ横ばい。ただ、20代男性は増加した。