機能性表示食品、12日から流通 各社も順次投入(2015.6.15)
機能性表示食品の販売が12日から始まった。先陣を切ったのは、肌の乾燥を緩和する機能を表示する、ヒアルロン酸を関与成分とするサプリメント。販路は通販。販売するキユーピーでは、一般紙に全面広告を出すなどして早速、「肌の乾燥が気になる方」にアピールしている。
12日に発売された機能性表示食品はキユーピーの「ヒアロモイスチャー240」。特設ウェブサイトでは、届出をした機能性の科学的根拠から、皮膚水分量の上昇を説明するグラフ図などを掲載。一見、特定保健用食品の宣伝ページと見紛う内容となっている。キユーピーでは同品で初年度3億円の売上高を目指したい考えだ。
機能性表示食品の届出番号を取得した各社では、商品を順次市場投入していく構え。
16日には、難消化性デキストリンを関与成分とし、「脂肪の吸収を抑える/糖の吸収をおだやかにする」と表示するノンアルコールビールをキリンビールが発売する。これに対抗するためか、トクホのノンアルコールビールを先月から販売しているサッポロビールは、16日の出荷分で1000万本を突破すると発表、好調ぶりをアピールした。
また19日には、ファンケルが〝手元のピント調節力に〟と表示した「えんきん」と、〝中性脂肪が高めの方に〟と表示する「健脂サポート」の2製品を投入する。特に「えんきん」については、新中期経営計画で掲げた重点強化製品のひとつとして今期12億円の広告宣伝費を投下する。通販はじめ、直営店舗やコンビニ、ドラッグストアなどの一般流通を販路に、新聞広告やテレビCMなどの販促活動も駆使し、既存品売上高を70%伸張させる計画だ。