健康産業界の専門紙・健康産業流通新聞

　化粧品市場への新規参入や商品ブランド育成を支援する取り組みの一環として、10～60代日本人女性2000名を対象にした消費者調査データに基づき、商品コンセプト設計やマーケティング施策などを提案する新サービスを、化粧品受託製造の㈱サティス製薬（埼玉県吉川市）が25日から始める。特に異業種からの化粧品市場参入企業をサポートしたい考え。「スタートアップ企業でも市場競争力の高い商品をつくり出せる」という。

　消費者調査の結果をもとに、化粧品市場を15のクラスターに分類しそれぞれの傾向を分析した。また、各クラスター像が具体的にイメージできるよう、個々のペルソナを作成するなどし、販売ターゲットイメージをビジュアル化した冊子をまとめた。

　「市場競争力の高い化粧品ブランドを育成するには、ブランドコンセプトを精度高く設計し、一貫したマーケティング施策を行う必要がある」と同社。そのためには、「エンドユーザーの行動、購買特性や、価値観を正確に把握しなければならない」という。

　消費者調査は楽天リサーチ㈱に委託して昨年11月に実施。消費傾向や生活スタイルなど計51問をインターネットで尋ねる定量調査を行った上で、個別聞き取りによる定性調査を行った。