エラスチン原料市場にTST参入 豚由来の需要拡大図る(2015.7.6)


 エラスチンペプチド原料市場に、㈱ティーエストレーディング(TST)が参入する。エラスチン研究で約40年の実績を持つ、九州工業大学名誉教授の岡元孝二氏が代表を務めるバイタルリソース応用研究所(福岡県飯塚市)が製造する、国産豚大動脈由来原料の販売代理店として名乗りを上げた。

 エラスチンの指標成分デスモシン・イソデスモシンの含有量を1.2%以上で規格化した「ピュアエラスチン」を取扱う。バイタル社が特許出願準備中の独自製法で製造するもので、エラスチンペプチドの機能性として需要の多い肌弾力改善機能のほか、エラスチンを多く含む血管や靭帯に対する機能性を訴求していく。

 最終商品の販売のみを展開していたバイタル社は昨年、競合原料との差別化を図る目的で原料供給に乗り出していた。ただ、特に関東圏の営業力に欠けていたこともあり、「ファイブ・ロキシン」など海外原料の日本市場普及で定評のある商社のTSTに白羽の矢を立てた。


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