身体的疲労感の軽減に番号付与 日本予防医薬が届出(2015.7.13)
消費者庁は10日、機能性表示食品の届出状況を更新し、イミダゾールジペプチドを機能性関与成分として身体的疲労感軽減機能を表示する飲料タイプのサプリメントや、㈱健康家族が届け出た同社主力商品の「伝統にんにく卵黄」の2商品が追加された。疲労感に言及する届出表示に対する番号付与は、味の素が届け出たサプリ「グリナ」(関与成分グリシン)に続き2商品目。
これにより届出番号取得商品は計54件となった。7日にも4商品が追加されており、届出番号付与のスピード感がやや増している。ただ、届出日と届出情報公開日の間に30日以上もの差がある状況は依然解消されていない。書類提出件数は250件を既に超えているとされ、未処理書類が積み上がったままとなっている。
身体的疲労感の軽減機能を届け出たのは、総医研ホールディングスのグループ会社、日本予防医薬㈱。同社はイミダゾールジペプチドを関与成分にしたいわゆる「抗疲労トクホ」を現在申請中。08年3月に申請したもので、審議結果が出るのに先駆ける格好で届出番号を取得した。
機能性の科学的根拠は最終商品の臨床試験で説明。「日常生活で生じる身体的な疲労感を軽減する機能があります。身体的な疲労を自覚している方に適した食品です」と表示する。
一方、健康家族が届け出た「伝統にんにく卵黄」では、〝血圧が高めの方に適した機能がある〟などと訴求する。関与成分は、ニンニクに含まれるGASC(γ‐グルタミル‐S‐アリルシステイン)に設定、1日摂取目安量2粒(ソフトカプセル)当たりに1.2mg含有するようにした。
同品でも機能性の科学的根拠は最終商品の臨床試験で説明した。