機能性表示で問題提起 食の安全・監視市民委員会
(2015.7.16)
届出受理された機能性表示食品に対して食品表示法違反に関する疑義を5月下旬に提示していた食の安全・監視市民委員会は15日、消費者庁担当者を招いた院内集会を開き、同食品の申出制度、販売開始前60日の情報開示、食経験の判断基準などについて9項目の質問を投げかけ回答を得た。
届出受理された商品の届出日と情報開示に1カ月以上の遅れが出ていることについて消費者庁担当者は、「最後、完璧かどうかを確認するのに時間がかかる」とし、作業の短縮化については今後の課題とした。また、これまでに一回で審査を通ったものはなく、何らかの不備があるとし、各企業とのやりとりも発生し、その分作業時間も余計にかかり、順番に審査するため届出日と情報開示にズレが生じる現状への理解を求めた。
1年に満たない販売実績の商品を食経験ありとして認めている現状に疑問があるとした質問では、評価基準をガイドラインで決めることは実務上困難だったとし、「総合的に判断した」と述べた。
居合わせた消費者から、論文の査読規則などの確認の有無を質問されたところ、書類審査で「そこまでは見ていない」と回答した。
【写真=機能性表示食品への質問に答える消費者庁担当者(15日、東京・千代田区)】