タイ工場の製剤受託強化 海外営業力を強化 BHN(2015.7.9)
ビーエイチエヌ㈱(東京都千代田区)が海外営業を強化している。今年1月、組織再編を行い、国内外からの引き合いに直接対応する「海外営業部門」を本社に新設。また、フィッシュコラーゲンペプチドなどのサプリメント原料を主に製造しているタイの子会社の工場を拡張する。これにより、海外展開を行う国内企業やOEM展開を行う海外企業を相手に、最終商品の受託製造を本格化させる。
タイ子会社「BHNタイランド」がタイ国内に保有する工場を、今月中にもリニューアル竣工させる。工場を拡張・増設し、打錠機やボトル充填ラインなどを新たに稼働。これにより、タブレット型サプリメントの受託製造にも対応できるようにする。
同工場ではこれまでも最終商品の製造を行っていたが、製造品目は、同工場で製造するフィッシュコラーゲンペプチドや鶏胸軟骨エキスを中心に配合したスティック包装や三包シール包装のパウダー商品に限られていた。今後、「ハラール認証を取得しているため原料を選ぶ必要はあるが、様々な素材を配合したサプリメント製剤のOEMを行う」(同社幹部)という。ハードカプセルの製造設備も近く増設する計画だ。
顧客としては、東南アジアや中国の企業を想定。また、東南アジア市場に進出したい日本企業からの受注増も狙う。最終商品の受託製造に加え、東南アジアでの事業展開を通じて蓄積してきたノウハウも生かし、総合的なアジア市場進出サポートを推進していく方針だ。
同社はタイ子会社の設立(2010年)に伴いアジア市場に進出。主にフィッシュコラーゲンペプチドの原料販売を通じて海外顧客を増やしてきた。