IBS対応の新素材「イブシウム」 東洋サイエンス(2015.7.9)
東洋サイエンス㈱(東京都中央区)は今月、フランス・レサフレ社のIBS(過敏性腸症候群)対応素材「IbSium(イブシウム)」を正式に上市した。日本でもIBSに注目が高まるなか、極的に提案し、同素材を根付かせたいという。
レサフレ社は、世界トップクラスの酵母メーカーであるバイオスプリンガーのグループ企業。イブシウムは、そのバイオ社が保有する6000種類の酵母菌ライブラリーから、IBSへの効果に着目してスクリーニングを行い、見出した生きた酵母菌。原料では1㌘の菌数は80億個に規格されている。
主な作用は、下痢や便秘といった便通異常に伴う腹痛、腹部不快感などを抑えるとともに生活の質を改善するもの。昨年3~7月にフランスで実施されたヒト臨床試験では、腹痛や腹部膨満感など腸に不快を感じる1161名に、1日500㍉㌘摂取してもらったところ、その96%は不快感が改善し、摂取2週間以内で改善した割合は77%だった。
この作用メカニズムにいては、PPARαを刺激して生じる抗炎症作用が示唆されている。