〝目や鼻の不快感軽減〟と表示 べにふうき、機能性表示食品に(2015.8.3)


 消費者庁は7月31日、機能性表示食品の届出状況を更新、JAかごしま茶業㈱が届け出た「べにふうき緑茶ティーバッグ」など、一般加工食品5商品を追加した。届出日はいずれも6月24日付。これにより届出番号取得商品は計67件になった。

 「べにふうき」は、メチル化カテキンを関与成分にしたもので、届出表示は「ハウスダストやほこりなどによる目や鼻の不快感を軽減する」。その他加工食品として届け出られたが、ティーバックタイプのお茶であり、生鮮食品に近い。

 機能性の科学的根拠は、システマティックレビューで評価した。届出書によれば、このSRは、農林水産省の委託事業として日本健康・栄養食品協会が実施し取りまとめたもの。農水省では、日健栄協によるSR結果に基づく届出書の作成例をウェブサイトに掲載し、届出に利用できるようにしている。

 一般消費者向け届出書によると、SRの結果からは、メチル化カテキンの継続的な飲用は、ハウスダスト(ダニ)やほこりのほか、花粉が引き起こす目や鼻の不快感の軽減に有効だと考えられるという。また、その作用機序としては、ヒスタミン放出阻害などを通じた抗アレルギー作用を考察。一方、届出表示には、「花粉」の表現が盛り込まれなかった。

 べにふうきは、1995年に品種登録された日本初の紅茶・半発酵茶兼用品種で、メチル化カテキンを多く含む。農研機構野菜茶業研究所と企業の共同研究により、抗アレルギー作用を念頭に置いた商品開発が行われてきた経緯がある。

 このほかに追加されたのは、江崎グリコ㈱が届け出たヨーグルト4商品。関与成分は同社独自のビフィズス菌「BifiX」。「生きて腸まで届き、腸内で増殖することで、腸内環境を改善する」などと表示する。

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