条件付きトクホの評価書を了承 山本漢方の「大麦若葉粉末」(2015.8.6)


 食品安全委員会は4日、消費者庁から特定保健用食品(トクホ)に係る食品健康影響評価依頼があった「大麦若葉粉末」(申請者は山本漢方製薬㈱)について、「提出された資料に基づく限りにおいて安全性に問題はない」とする、同委新開発食品専門調査会の評価書を了承し、同庁に通知することを決めた。

 同商品は大麦若葉由来食物繊維を関与成分に「お腹の調子を健やかに保ちたい方やお通じの気になる方に適している可能性がある」旨を特定の保健用途とする粉末食品。トクホの区分としては「条件付きトクホ」になる。1日摂取目安量(6g)当たりに含まれる関与成分量は2.2g。

 なお、6月から7月にかけて実施した同評価書案に対するパブリックコメントには5通の意見等が寄せられた。このうち、一部毒性試験が実施から10年以上経過し、評価サンプルと実際に販売するものとの同一性が担保できるかとの疑問には、同食品は原材料の栽培地管理が行われ、製造工程の各段階で規格の設定、その確認が行われ、一定の品質を担保していると回答した。

 また、ビタミンKが含まれているため、抗凝血剤服用者への注意喚起が必要との意見を受け評価書の一部書きぶりを変更した。


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