通販健食売上高、3カ月連続増 6月度164億円(2015.8.10)
日本通信販売協会が10日発表した、会員企業141社対象の2015年6月度通販売上高調査結果によると、健康食品の売上高は164億3700万円と、今年度調査開始(15年4月度)以来の最高額を記録した。化粧品も好調で、157億2000万円と同じく今年度調査で最高額。前年同月比では13.9%増と、今年度調査では初の2ケタ増を見せた。
健康食品売上高の前年同月比は2.7%増。前の月と比べると、伸び率は1ポイント低下したものの、3カ月連続で増加した。化粧品売上高も3カ月連続増。
総売上高は1306億2900万円、前年同月比では4.8%増と、3カ月連続で増加した。また、1社あたりの平均受注件数は8万8500件と、前の月と比べて約4000件多かった。
6月を含む直近3カ月の健康食品の販売、消費動向を巡っては、ほかの調査でも増加傾向で推移している。
経済産業省が7月末に発表した6月の専門量販店販売統計速報によれば、ドラッグストア(1万3562店舗)の商品販売額4312億1800万円のうち健康食品は149億6300万円で、前年同期比では15.5%増と3カ月連続で2ケタ増を記録、金額ベースでは約20億円増えた。中国人を中心とする訪日客のインバウンド消費が寄与した可能性がある。
また、総務省統計局による家計調査(2人以上世帯)の6月分速報でも、健康保持用摂取品(サプリメント)の1世帯当たり支出額は前年同月比名目4.3%増の1205円と、3カ月連続で増加した。世帯別の支出額を見ても、サプリメント支出額の多い勤労者以外の世帯が0.7%増と、微増だが4カ月ぶりに増加に転じている。