生鮮食品の対応方針まとめる 機能性表示食品で農水省(2015.8.27)
農林水産省は24日、生鮮食品の機能性表示に向けた技術的対応策をまとめた「農林水産物の機能性表示に向けた技術的な対応について」を公表した。機能性表示食品制度が求める機能性関与成分の下限値算定や、品質確保のためのサンプリング方法、規格設定方法をまとめたもので、ばらつきがある農産物を制度に対応させるためのマニュアルになる。
対応策は、消費者庁の機能性表示食品届出ガイドラインに沿って対応方法を示すことで、生産者など現場に分かりやすく配慮してある。
制度活用に向けた実施プロセスは①サンプリング②分析③規格設定――の3段階で紹介。①では成分濃度に影響する要因を考慮し、どのような試料を集めたらよいのかといったサンプリング計画の作成方法を示した。②では妥当性が確認された分析方法の必要性や試験機関の選定、試料の保存方法などを示した。
③では統計学的な手法を用いてデータ解析などを行い、それを基に規格化を進めることや、表示方法について示した。