マーク使用、商品貼付認めず 「健康な食事」普及で厚労省が通知(2015.9.10)
厚生労働省が検討を進めてきた日本人の長寿を支える「健康な食事」の普及について、このほど健康局長名で都道府県や関係団体宛に通知された。4月から導入する予定だったが、議論不足などの批判もあり先送りされていた。ようやく通知にこぎつけたが、その中身は当初の想定とはかなり違ったものになっている。
「健康な食事」は、生活習慣病予防を目的に、バランスのとれた食事を普及させる方策として検討が進められ、その意義やあり方、さらに主食、主菜、副菜の3区分について、塩分や炭水化物の量、エネルギー摂取量といった栄養成分等の目安が策定された。当初はその目安に基づき調理された弁当や総菜などにマークを付ける青写真が描かれていた。
だが、通知では、マークはポスターやリーフレットでの使用に限り、弁当や総菜などの商品パッケージへの貼付けやPOPは認めないことに方針転換。目安は事業者が提供する食事レシピの考案や生活習慣病予防などを目的にした料理教室等で活用するものとなり、マークとは切り離された。