NAG、焼津水産が販売強化 保湿機能で届出受理(2015.9.10)
Nアセチルグルコサミン(NAG)を機能性関与成分とし、肌の保湿効果を訴求する機能性表示食品の届出が先月、消費者庁に受理されたのを受け、届出者で、NAGを製造販売する焼津水産化学工業㈱が、NAGの原料拡販に乗り出している。同社が実施し届け出た研究レビューを供給先に活用してもらい、NAGを関与成分にした機能性表示食品の増加を図ることで、供給量の底上げを実現したい考え。
同社によれば、同社が届け出た機能性表示食品「ナグプラス うるるん肌ドリンク」の届出情報が公開されて以来、引合いが顕著に増加しているという。
同品の届出表示は、「肌が乾燥しがちな方の肌のうるおいに役立つことが報告されています」。NAGの研究レビューで機能性の科学的根拠を評価したもので、最終的に採用した文献は、同社製NAGを使用した臨床試験論文2報。NAGを1日当たり500~1000㍉㌘、8週間摂取することで、「肌水分量が増加し肌のうるおいに役立つと考えられた」と評価している。
保湿機能を訴求する機能性表示食品の関与成分としては、これまでにヒアルロン酸、グルコシルセラミドによる届出が受理されている。その中で同社では、NAGのコストパフォーマンスの高さを訴求し、差別化していく構えだ。