魚油全製品でハラール タマ生化学、ビルベリーも(2015.9.10)
天然抽出物製造販売のタマ生化学㈱(東京都新宿区)はこのほど、同社伊勢原工場で製造するDHA/EPA魚油の全製品についてハラール認証を取得した。併せて、同工場で製造するブルーベリー(ビルベリー)抽出物、カシス抽出物、月見草油といったサプリメント原料のほか、化粧品用の植物ステロール脂肪酸エステルでも取得しており、ハラール認証製品数を大きく拡大した。
認証したのは、マレーシアやインドネシアなどの公的ハラール認証機関の公認認証機関「日本ムスリム協会」。認証取得は7月29日付。
同社ではDHA/EPA魚油を東南アジアにも輸出している。今回のハラール認証取得は、現地取引先の強い要望を受けたもので、「将来的に必須になる」と判断して取得を決めた。東南アジアでも魚油の需要は急速に伸びているという。
ビルベリーやカシスなどの植物由来サプリメント原料でのハラール認証取得も同様に、将来需要も見越したもの。現在のところ一部の企業にとどまるが、販路拡大を求めて東南アジア市場に日本製サプリメントの輸出を図る国内企業が増える可能性がある。
同社では以前からハラール認証取得を進め、これまでに同社甲府工場で製造する天然ビタミンE原料各種で認証を取得。今後、韮崎工場で製造するイチョウ葉エキス、大豆イソフラボン、ルイボス、アメリカンジンセンなどでもハラール認証取得を目指す方針だ。