機能性表示食品の生鮮対応策まとめる 農水省(2015.9.10)
農林水産省は8月24日、生鮮食品の機能性表示に向けた技術的対応策をまとめた「農林水産物の機能性表示に向けた技術的な対応について」を公表した。機能性表示食品制度が求める機能性関与成分の濃度算定や品質確保のためのサンプリング方法、規格設定方法をまとめたもので、ばらつきがある農産物を制度に対応させるためのガイドラインになる。
対応策は、規格設定までの実施プロセスを3ステップで紹介したほか、届出後のモニタリングについても方法や考え方を紹介。各対応策が消費者庁の機能性表示食品届出ガイドラインのどこに該当するかも示してあり、生産者など現場で活用できるよう配慮した。
規格設定の実施プロセスは①サンプリング②分析③規格設定――の3ステップにまとめてある。①では成分濃度に影響する要因を考慮し、どのような試料を集めたらよいのかといったサンプリング計画の作成方法を示した。②では妥当性が確認された分析方法の必要性や試験機関の選定、試料の保存方法などを示した。③では統計学的な手法を用いてデータ解析などを行い、それを基に規格化を進めることや、成分含有量の表示方法も示した。