ALAの販促活動が進展 SBIグループ(2015.9.24)
5‐アミノレブリン酸(ALA)を配合した健康食品の販路拡大に向けた取組みが、国内外で進展する。2008年から同素材を用いた医薬品・食品開発及び販売を手掛けるSBIグループは、国内では新製品を次々に市場投入し、海外では中東や北アフリカ地域で製品の販売許可取得を進める。
主に製品の開発と製造を手がけるSBIファーマ㈱(東京都港区)は、同素材の医薬・健康食品の用途特許を昨年から今年にかけ、全21件の半数となる11件取得した。同社取締役の加藤克明氏は、「知的財産保護のある間にALA事業を進展させる考えから、商品開発やプロモーションに力を入れた」と説明する。
昨年は製品販売会社のSBIアラプロモ㈱が、女性をターゲットにしたサプリメント「アラプラス 美シリーズ」2品を発売。今年8月には同社製品で初の清涼飲料水も販売開始した。摂取しやすいドリンクにより、ALAの持つ保湿作用や内臓脂肪減少作用などの機能性を今まで以上に広めたい考え。また、昨年から歌手の郷ひろみさんを起用したテレビCMも放映、認知度向上を図る。
一方、海外展開についてはSBIファーマが今月、ヨルダン王国内で同社製サプリメントの製品登録が完了したことを発表した。これまでも、バーレーンとUAEで製品販売許可を取得している。
これら国々は国際糖尿病連合の統計(13年)によれば、糖尿病罹患率が6段階で最も高い6や5の評価。その一方、周辺アラビア諸国の窓口的役割も担っており、同社では同国らを通じてALAの有用性を同地域で広め、販路の裾野を広めたいとしている。
【写真=8月に発売したドリンク】